26.05.13
NEW
睡眠と認知症
こんにちは、医師の中島です。 今回も引き続き、「睡眠の鉄則」についてお話ししようと思います。 みなさん、寝床ではどのくらいの時間を過ごしていますか? 起きる時間になってもゴロゴロしたり、スマホをいじったり、そのうち二度寝してしまったりしていませんか? これまでも触れてきましたが、中高年の睡眠の質を下げる最大の原因の一つが、7時間以上の「寝すぎ」です。中高年の場合は「寝床にいる時間=睡眠時間」とは限りません。加齢とともに「眠っていないのに寝床にいる時間」が長くなる傾向にあります。たとえば、寝つけなくてスマホを見たり、夜中に目を覚まして考えごとをしたり、起きる時間になっても寝床でゴロゴロしたりといった時間が含まれます。 50歳を超えたら7時間以上は寝床にいないーこれを意識してみてください。 眠れていようといまいと、この時間を超えたら自分から強制的に寝床から出ましょう。 おそらく最初は睡眠不足を感じるかもしれませんが、それが夜の眠る力(睡眠力)になり、良質な睡眠(深い睡眠)を増やすことにつながり、脳の老廃物であるアミロイドβの排出も進みます。結果、認知症予防につながりますね。 必要以上に寝床にいて、うとうと浅い睡眠をとってしまうと睡眠力が低下します。その結果、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなるなど、睡眠の質が下がってしまいます。 「起きる時間を固定し、それ以外は寝床にいない」ということを徹底してください。たとえ寝不足感があっても、決めた時間になったら起きます。寝床はあくまで眠るための場所であって、くつろぐ場所でも考えごとをする場所でもないと割り切りましょう。 大切なのは、「眠る時間帯」と「起きて活動する時間帯」をはっきり分けることです。そして、なるべく布団にいる時間を短くすることで、眠りが自然に深くなり、睡眠の質が良くなっていきます。 いかがでしたか? 年齢を重ねると、睡眠力が低下するとともに、睡眠の質も低下するため、認知症のリスクが高くなります。人生80年、睡眠時間を7時間と想定すると、人生の30%を睡眠に使っていることになります。膨大な時間なので、睡眠に対してちゃんと向き合いたいものですね。 よりよい老後を迎えるために、早めに取り入れやすい睡眠対策を講じて睡眠力を強化し、認知症のリスクをどんどん下げていきましょう。 次回も引き続き、「睡眠の鉄則」についてお話ししようと思います。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























