26.09.14
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飲酒中のチェイサーは意味があるのか?
おはようございます。医師の秋山です。 さて、今回は飲酒に関する面白い論文報告がありましたので解説したいと思います。 大分大学が最近発表した論文報告です。 Imai H,et al,” Water intake during drinking does not alleviate hangover symptoms”Front Pharmacol. 2026 Jun 15:17:1852528.doi: 10.3389/fphar.2026.1852528. eCollection 2026. この論文の結論ですが 「お酒と一緒に水(チェイサー)を飲んでも、飲んだアルコール量が同じであれば、二日酔いは軽くならない」 ということでした。 お酒飲みの方にとってはかなり衝撃的な内容ですよね。 私も初めは衝撃を受けましたが、読み進めていると、そうとも言い切れないと感じました。 まずはこの論文の内容です。 対象は健康な日本人男性13人、平均年齢36.2歳で、全員がALDH2遺伝子型が活性型でした。つまり、全員が二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解できるタイプです。 そして全員に ①1時間で日本酒約750mlを飲む ②1時間で日本酒約750mlに加え約1,000mlの水も飲む この2つを別日でそれぞれ施行されています。チェイサーの水が結構な量ですよね。 そして飲酒後の呼気エタノール濃度、呼気アセトアルデヒド濃度といった客観的なデータと、頭痛、嘔気、眠気といった主観的なデータを調べてました。 結果は、どちらも客観的データ、主観的データに有意な差はなかったとのことでした。 結果から分かることとしては、 ・チェイサーとして水を飲んでも、アセトアルデヒドの分解能力が高くなるわけではない。 →これは分かりますよね。確かにそうだと思います。 ・二日酔いの原因は脱水によるものだけではない。 →これは少し意外でした。飲酒後ですので脱水は必ず存在しています。しかしながら頭痛や嘔気などの症状の改善はほどんど認めていない。ということは、二日酔いの症状は、脱水による症状もあるとは思いますが、それよりもアセトアルデヒドによる影響が強いということが考えられます。 それでは、本当にチェイサーは意味がないのでしょうか? 私は意味があると思っています。 そもそも、日本人はアセトアルデヒドの分解能力が低いALDH2遺伝子の低活性型が多いですから、この結果がそのまま当てはまるとは考えにくいです。 さらに、お酒と一緒に水を飲めば、自然と飲酒量も減ります(これは論文でも指摘されています)。 ですので、チェイサーの本当の目的は、 「アルコールを水で薄めることではなく、アルコール量を水で減らすこと」 になりますね。 いかがだったでしょうか。 アルコールに安全な量は存在しないと言われています。 アルコール量を減らせば、アセトアルデヒドも減ります。アセトアルデヒドは二日酔いの原因になるだけでなく、腸漏れの原因にもなりますので、積極的にチェイサーを飲んでアルコールを減らしましょう。 それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

























