26.06.24
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認知症のリスクを下げる飲み物
こんにちは、医師の中島です。 前回に引き続き、認知症のリスクを下げる飲み物についてのお話です。 前回の研究では、緑茶だけでなく、「コーヒー摂取と認知機能障害」についても研究されています。 2025年1月に発表された論文で、対象者をコーヒー摂取が 1日1杯未満 1日1杯以上 の2グループに分けて、約20年後の認知機能障害のリスクを検討しています。 すると、53歳以上の年齢の高いグループでは、コーヒーを1日1杯以上飲むと、1杯未満の方よりも約20年後の認知機能障害のリスクが46%も低下するという結果でした。 https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/9527.html#:~:text=%E3%82%88%E3%82%8A%E5%B9%B4%E9%BD%A2%E3%81%AE,%E3%81%97%E3%81%9F(%E5%9B%B3%EF%BC%92)%E3%80%82 コーヒーは近年、認知症や老化予防への効果が続々と発表されています。 2022年には、1日あたり2~4杯のコーヒーを飲んでいる人は、アルツハイマー型認知症の発症リスクが有意に低いことが示されました。ただし、4杯を超えると逆効果で、リスクが増すという結果でした。 https://www.med.niigata-u.ac.jp/contents/info/news_topics/202_index.html なぜコーヒーが認知症の発症リスクを低下させるのか。 その要因として考えられているのが、コーヒーに含まれる成分であるカフェイン、クロロゲン酸(ポリフェノールの一緒)です。 メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、有力な仮説がいくつかあります。 まず、カフェインが脳内のアデノシン受容体をブロックし、神経炎症を抑えて神経細胞を保護するという経路。次に、動物実験レベルで報告されているアミロイドβの蓄積抑制・除去促進効果。そして、クロロゲン酸の抗酸化作用も神経細胞を酸化ストレスから守る働きがあると考えられています。 では、認知機能低下リスクを軽減するためのコーヒーの摂取量は1日何杯が適量なのか、各報告によって意見が分かれています。 2025年の論文では1日1杯以上のコーヒーが、高齢者の認知機能低下リスクを下げる可能性があると報告されており、1杯からでも効果が期待できることが分かりました。 ただし、これはあくまでも習慣的に摂取している人への調査結果です。一時的に多く飲んでも効果が出るわけではないと考えられています。米国食品医薬品局(FDA)は、健康な大人であれば4杯程度(カフェインとして1日400mg)までを推奨しています。 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html いかがでしたか? 注意点として、コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、寝る前にコーヒーを飲むと寝つきが悪くなる可能性があります。 また、空腹時のコーヒーは胃の負担になり、カフェインには胃酸の分泌を促進して、胃の粘膜を刺激する作用があります。そのため、カフェインを含むコーヒーを飲むのは食後にして、寝る4時間前からは避けるのがよいでしょう。 コーヒーを飲んでいない方は、まずは1日1杯から始めてみましょう。 週の中日ですね、コーヒータイムで一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























