26.09.09
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あなたはどのタイプ?
こんにちは、医師の中島です。 前回、アルコールの分解能力は遺伝子的に決まっていて、それが発癌リスクにも関わっているというお話でした。 これにはアルコールに関する2つの代謝酵素が関与しています。 ひとつはアルコールを分解してアセトアルデヒドという毒物を生成する「ADH1B」。 もうひとつは、このアセトアルデヒドを分解する「ALDH2」です。 これら2つの酵素の働き(活性の強弱)は人によって違いがあり、その組み合わせによってアルコールが身体に及ぼす影響も変わってきます。 まずADH1Bの活性の強さによって、アルコール分解の速い人と遅い人に分けられます。 速い人は、飲酒した翌日も気分がすっきりしています。一方、分解の遅い人は、翌日までアルコール臭がする、気分が悪いなどの特徴があります。 一般的にアジア人はADH1Bの活性が強い、つまりアルコール分解が速い遺伝子を持っている人が多く、反対にアジア系以外の人のアルコールの分解速度はアジア人と比べて1/5ほど遅いとされています。 つまり、ADH1Bの活性が強い日本人は、飲酒した翌朝にお酒が残ることや酒臭いことが少ないとされています(もちろん、飲む量にもよりますが、、)。 続いてALDH2です。この酵素の活性が弱い人は、飲むとすぐに顔が赤くなります(フラッシャーといいます)。簡単にいうと酒に弱い人で、日本人の約40〜50%がこれに該当します。 このように日本人の典型的な体質は、ADH1Bの活性は強いのでアルコールが残りにくく、ALDH2活性が弱いため、すぐに顔が赤くなって大量のアルコールは飲めない人が多いといえます。 このような体質が、欧米に比べて日本ではアルコール依存症が少ない要因とされています(生涯でアルコール依存症を経験する割合は、アメリカ10%強、日本は0.6%、実に約20倍もの開きがあります)。 しかし、もちろん日本人だからといって、誰もが代謝酵素の活性が同じというわけではありません。 ADH1B とALDH2の組み合わせなので4パターンになります。あなたのタイプはどれでしょうか? ●A型 ADH1B活性が弱い+ALDH2活性が強い 飲酒しても顔は赤くならないが、翌朝も酒臭いことが。アルコール依存症に非常になりやすい。 ●B型 ADH1B活性が強い+ALDH2活性が強い 飲酒で赤くならず、アルコールをどんどん分解して臓器の負担が大。脂肪肝、肝硬変、膵炎、痛風になりやすい。 ●C型 ADH1B活性が弱い+ALDH2活性が弱い 飲酒ですぐに赤くなり、アセトアルデヒドの分解が遅く、翌日は気分がすぐれない。食道癌の危険が非常に高い。 ●D型 ADH1B活性が強い+ALDH2活性が弱い 飲酒で赤くなる下戸タイプだが、飲酒を続けると飲めるようになる人もいて、その場合は食道癌のリスクが高くなる。 自分の分解酵素の遺伝子を詳しく知りたい方は、唾液で遺伝子の判定をできる「Nomity」などの遺伝子検査があるので、お酒との相性を知りたい方は検討してみてもいいですね。 アルコールの危険性を説明してきましたが、酒が好きでやめたくない、やめたらストレスがたまるという人もいるでしょう。 次回は、飲む際の注意点について説明していきます。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























