26.05.20
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睡眠と認知症
こんにちは、医師の中島です。 引き続き、「睡眠の鉄則」についてお話していきます。 仕事や学校から自宅に帰り、お風呂、夕飯を済ませた後に襲ってくるのが心地よい睡魔ですね。 テレビを見ながら、いつの間にか目を閉じてしまう。ソファに座ってちょっと横になったつもりが、そのまま眠ってしまった。気持ちいいですよね、こうした経験に心当たりのある方は多いのではないでしょうか。 しかし、実は睡眠を大きく乱している原因の一つが、夕食後のうたた寝です。 一見すると、「少し寝ただけ」「疲れているから仕方がない」と思えるかもしれません。しかし、この寝床に入る前のうたた寝は、睡眠の質を大きく下げる原因になります。 例えば、これから美味しい寿司を食べようというときに、先にショートケーキを食べる人はいませんよね。睡眠と食欲はとてもよく似ています。 せっかくの美味しい寿司も、その前にお腹を満たす物をつまみ食いしてしまったら、寿司を食べられなくなるか、食べても「美味しい」と感じられなくなるでしょう。それと同じで、夜の睡眠は、その日の「メインディッシュ」のようなものです。ところが夕食後にうたた寝をしてしまうと、メインの前に”間食”をしたのと同じで、夜になっても寝つきが悪くなったり、浅い眠りが続いたりします。 前々回のブログで、寝床に入って最初の3時間の睡眠の質にこだわることが重要だとお話しました。この3時間の睡眠の質が悪い状態が続くと、認知症のリスクが高くなるという話でしたね。 実際、夕食後の過ごし方を変えるだけで、睡眠の質が大きく改善する可能性があります。 とはいえ、夕食後から寝るまでの時間帯をぼんやり過ごしていると、ついうたた寝をしてしまいます。ですから、その時間を趣味や何かやりがいのある行動をすることをお勧めします。 激しい運動をしたり、刺激の強い映像を観るのではなく、ストレッチや読書、日記を書くなど、できるだけ静かなことがいいでしょう。ちなみに、私はお風呂、夕飯を済ませた後は、ストレッチをして、子供と絵を描いたり、絵本を読んだり、折り紙をしながら静かに過ごしています。 何をするにしても、夜の睡眠に向けての意識を保ちながら、夕食後は「まだ眠らない時間」だという意識を持ちつつ過ごすことが重要です。 夜の良眠という”ごちそう”をしっかり味わうためにも、本番前のうたた寝は控えた方がいいのですが、昼間の仮眠は別です。むしろ、昼間の仮眠は夕方以降のうたた寝を防ぎ、夜間の良眠につながるのでおすすめです。 次回はそのお話です。 いかがでしたか? 今回の内容が、皆さまの寝る前の過ごし方を見直すきっかけになれば幸いです。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























