26.02.11
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朝食を摂るのは何のため?
こんにちは、医師の中島です。 前回、朝食を摂らないデメリットの一つとして、昼食後の血糖値が高い状態が長く続き、糖尿病のリスクが高くなることをお話しました。 今回はこの部分について深掘りしてみます。 近年、朝食を抜くことと生活習慣病との関連性が注目されています。 ある研究では、朝食を抜くと、朝食を食べた場合に比べて、昼食後の血糖値が顕著に上昇することが示唆されています。 以下のグラフは朝食欠食時と朝食摂取時の昼食後血糖値の変化(ΔPBG)を比較しており、朝食欠食時は朝食摂取時より昼食後の血糖値が有意に高いことがわかりますね。 Glycative Stress Research 2017; 4 (2): 124 -131 血糖値の変動幅が大きくなることの危険性 食事を摂ると血糖値は上昇し、その後インスリンの働きで徐々に下がります。しかし、朝食を抜くと、昼食後の血糖値が急激に上昇し、その後は急激に下降するという、血糖値の変動幅が大きくなる傾向が見られます。このような大きな血糖値の変動は、身体に酸化ストレスを与え、糖尿病の合併症(網膜症や動脈硬化など)のリスクを高める可能性が指摘されています。 また、血糖値の変動が大きいほど、糖化アルブミンという、糖化ストレス(タンパク質と糖が結びつくことで体内に蓄積し、老化や生活習慣病を加速させる要因のひとつ)の指標となる物質が増加しやすいこともわかっています。 朝食の内容も重要 朝食を摂ることは大切ですが、朝食の内容が昼食後の血糖値に影響を与えることもわかっています。 ある研究では、朝食に白飯、コンビニ食(おにぎりとチョコレートデニッシュ)、牛丼を摂取し、その4時間半後に昼食に白飯を摂るという試験を行っています。その結果、昼食後の血糖値は、朝食にコンビニ食を摂ったグループで最も高く、白飯、牛丼が続く結果になりした。 理由として、 ・コンビニ食は糖質が多く、食物繊維が少ないため、食後の血糖値が上がりやすかった。 ・白飯は主に糖質のため、食後の血糖値が比較的上昇しやすい。 ・一方、牛丼はタンパク質、脂質、食物繊維をバランス良く含んでいるため、白飯に比べて血糖値の上昇が緩やかになります。タンパク質はインスリンの分泌を促し、脂質は胃からの排出速度を遅らせる働きがあると考えられ、また食物繊維は糖の吸収を遅らせる効果があります。 バランスの良い朝食をしっかりと 上記のように、朝食を抜くと昼食後の血糖値が急上昇し、血糖値の変動幅も大きくなるため、身体へのダメージが懸念されます。 また、朝食の内容によっても昼食後の血糖値に影響することがわかってきました。 朝食は和食でも洋食でもかまいませんが、食物繊維を適度に含み、タンパク質や脂質もバランス良く摂ることをお勧めします。 腹持ちが良く、栄養バランスの整った朝食は、昼食後の高血糖の予防に非常に有効です。 いかがでしたか? 朝から元気に過ごすためだけでなく、将来の生活習慣病を予防するためにも、栄養バランスの取れた朝ごはんを積極的に摂りましょう。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























