24.06.26
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炭水化物を摂りすぎていませんか?つづき
こんにちは、医師の中島です。 前回から糖質の摂りすぎは脂肪肝のリスクになることをお話してきました。 若い方にも非常に多い脂肪肝ですが、その病名のせいか、脂質を抑えようと肉の脂身や揚げ物を控える人が多いようです。 しかし、脂質以上に減らさなければならないのは糖分です。お米、パン、麺などの炭水化物について、外来では「炭水化物を半分に、野菜を2倍にしましょう」とお伝えしています。適切な食生活によって、脂肪肝は3ヵ月で改善します。おまけに、このような食事をすれば体重も落ちます。現体重の7%の減量で、肝細胞の中の脂肪が減少し、脂肪肝が改善することがわかっています。 そして注意すべきは、これからの梅雨の時期、そして夏になると飲みたくなるスポーツドリンクや甘い炭酸飲料などの加糖飲料です。 実は、飲み物から糖をとると、食べ物としてとるよりも、肝臓に極めて大きなダメージを与えることになるのです。 栄養ドリンクや乳酸菌飲料にも注意が必要です。 甘い炭藤飲料と同様、これらの飲料にも砂糖や「果糖ブドウ糖液糖」が用いられているからです。なかには、健康に気をつかって、野菜ジュースや100%果汁ジュースを飲む方もおられると思います。 確かにそれらに含まれるビタミンCは肝臓の働きを助けてくれますが、果糖も大量に摂取することになるので要注意です。ジュースではなく、野菜や果物のまま食べれば食物繊維も摂れるため、おすすめです。 炭水化物は美味しいものが多いですが、摂りすぎに気をつけて肝臓を労わってあげましょう。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。