24.12.02
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老化を防ぐキーワードは「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」
おはようございます。医師の秋山です。 さて、今回は、老化を防ぐためのキーワードを解説したいと思います。 老化を防ぐためには「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」が鍵となります。 それぞれ解説していきましょう。 ①オートファジーについて 「オートファージ」とは、日本語で「自食作用」と言います。 体内の細胞を常に正常な状態に保つために、細胞内の様々な物質を分解してリサイクルし、新しいものに作り変えることです。 わかりやすく例えると、車(細胞)の部品を少しずつ新しい部品に交換して、常に新車の状態のように保っていると考えると良いのではないかと思います。 そしてこの「オートファジー」は加齢とともにその機能は低下してしまいます。 「オートファジー」の機能が低下すると、体内の細胞がフレッシュな状態に保たれにくくなり、これが老化の原因となってしまうんですね。 ②サーチュイン遺伝子について 「サーチュイン遺伝子」は、日本語で「長寿遺伝子」と言います。 この遺伝子は、2000年にその存在が発表されました。 このサーチュイン遺伝子が活性化されると、寿命が伸びると言われていますが、詳しい働きについてはまだ研究中です。 現在分かっていることとしては、 サーチュイン遺伝子が活性化されると インスリンの分泌を促し、糖代謝を促進する。 脂肪の代謝を促進する。 神経細胞を保護して記憶や行動を制御する。 オートファジーを活性化する。 と言われています。 そしてこのサーチュイン遺伝子の活性化に関わっているものがいくつかあるのですが、最近注目されているのが、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質です。このNADがサーチュイン遺伝子を活性化させると言われています。 NAD・・・なんか聞いたことありませんか? そうです!あの老化防止のサプリメントで最近注目されているNMNですね! NMNを摂取すると、NADが体内で作られ、サーチューン遺伝子を活性化させるという仕組みです。 いかがでしょうか。 「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」を操ることができれば、アンチエイジングがうまくいきますね。 次回は、どのようにすればこれらを操ることができるのか解説していきたいと思います。 私はスタバに行くと、必ずドリップコーヒーをブラックで飲んでます。 朝からスタバに行くこともよくあるのですが、開店間もない朝でも時々 「コーヒーを淹れてますので5分ほどお待ちください」と言われることがあります。 開店してすぐなのにどうして淹れなおすんだろう?と疑問に思って調べたのですが、なんとスタバはどんなにコーヒーが余っていても、30~40分に1回、新しく淹れなおすんだそうです。 どの時間でも味や濃さに変化がなく、美味しいコーヒーを提供する工夫がここに隠されているんですね。 それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。