25.02.03
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コーヒーはいつ飲むのが効果的か?
おはようございます。医師の秋山です。 以前、私のブログで、「食物繊維は朝食で食べた方が一番効果的である」ということを解説しました。 https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/blogpage/2025/01/20/15229/ 今回は、コーヒーに関する報告がありましたのでここで解説したいと思います。 コーヒーを飲んでいる方って結構多いですよね。 「お酒は飲みませんがコーヒーは毎日飲みます」 という方も沢山います。どちらかというと女性に多いような印象です。 コーヒーは適度に飲めば健康に寄与すると言われていますが、どのタイミングでコーヒーを飲むのが一番効果的なのかを調べた報告がありました。 Wang X,et al, “Coffee drinking timing and mortality in US adults.” Eur Heart J.2025 Jan 08 コーヒーを飲まないグループ、朝(午前中)にコーヒーを飲むグループ、朝から夜まで終日コーヒーを飲むグループに分けて調べたところ、 コーヒーを飲まないグループに比べ、朝にコーヒーを飲むグループは、全死亡と心血管死のリスクが低下したとのことです。 ちなみに終日コーヒーを飲むグループは、これらのリスク低下は認めなかったとのことでした。 しかも朝にコーヒーを飲むグループは、コーヒーの摂取量が増えるとリスクもより低下してました。ちなみに終日コーヒーを飲む群にはコーヒー摂取量との関連はありませんでした。 面白いデータですよね。なんで朝にコーヒーを飲んだ方が効果的なんでしょう? 食物繊維も朝食で摂った方が効果的であることを考えると、朝は体の細胞が栄養を有効利用しやすいんでしょうね。 ちなみに、腸活的な目線からコーヒーを考えてみると ①カフェインが腸のぜん動運動を亢進させる。 ②コーヒーに含まれるオリゴ糖が腸内細菌のエサになる。 ③リラックス効果によりセロトニンが分泌される。 といったことが挙げられます。 ただし、コーヒーを飲み過ぎるとカフェインの利尿作用により、脱水となって便秘になりますから注意が必要です。 私はいつも患者さんに、コーヒーは1日2杯程度にしましょうと説明しています。 いかがだったでしょうか。 コーヒーを毎日飲む方、ぜひモーニングコーヒーをしてみましょう! 日曜日の朝はスタバでモーニングコーヒーを飲むのが習慣です。ホッとするひとときです。 それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。